相性が悪い人もいる現実

特に若い世代に、理想と現実のギャップに悩む介護職が多い傾向にあります。介護職のやりがいと言えば、利用者から感謝されることだったり、利用者の生活の質が上がったりすることなどが挙げられます。

しかし、利用者も介護職も人間なので、相性というものが問題になることもあります。相性が悪い利用者を担当した場合、感謝されるどころか「担当者を変えてくれ」と言われることもあるでしょう。それ以前に、介護サービスをお金で買っているという意識が強く、介護職を見下して接してくる人もいるのが現状です。

そのような考えの人と信頼関係を結ぶことは容易ではありません。利用者が認知症を患っている場合は特に難しく、顔を見せるたびに「何をしに来たのか」「帰れ」と怒鳴られることもあれば、何かを盗んだと疑われることもあります。

全ての利用者と介護職の間で信頼関係が結べて、家族のような関係が築ければ、そんな良いことはないでしょう。頑張ってお世話していればいつかわかり合えるという希望を持つ人もいるかもしれませんが、それは非常に難しいことです。百人いれば百の考え方や感じ方があり、交わらない人もいるのです。

それでも、介護職以上に他人と絆を結び、時に涙を流して感謝される仕事は他にないのではないでしょうか。これから介護職に就こうという人は、全ての人に感謝されるわけはなく、時には罵声も浴びせられる仕事だということを肝に銘じるといいでしょう。そしてこれは、どんな仕事にも共通して言えることです。

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